空飛ぶ広告塔「アドバルーン」を津波避難施設の目印に。誰もが瞬時に避難施設の場所を把握できるように津波発生時に上空へ自動展開するバルーン型避難標識の実装をめざします。
バルーン型避難標識はかつての広告塔「アドバルーン」から着想を得ているアナログな情報源ですが、電力や通信が不安定な災害時においてこのシンプルさ・アナログさは逆に武器になるはずです。「空を見れば一目で避難場所を把握できる」。これが実現すれば、避難場所が分からずに犠牲になってしまうケースを防ぐことができるかもしれません。私たちは、このバルーン型避難標識を津波発生後2~3分以内に自動で掲揚する装置の開発と実装に取り組む東北大学のチームです。震災後の東北発ソリューションとして震災前の全国に向けて展開し、避難遅れによる犠牲者を1人でも減らすことをめざします。
南海トラフ地震で10分以内の津波到達が想定されている60市町村以上。多くの人が1分1秒を争う切迫した状況下に晒されることが懸念されています。多くの人が高台への避難が間に合わないことを踏まえ、全国で整備された津波避難施設(津波避難ビル・タワー等)は15,000棟以上。これは東日本大震災前の約8倍に相当します。
高くそびえ立つ津波避難ビル・津波避難タワーのイメージとは裏腹に、市街地の中にまぎれなかなか見つけづらいものが多く存在するのが実態です。事前に周知しておくことも重要ですが、周知が行き届かない人、偶然その地域に居合わせた人がいることを踏まえると、その場その時に避難場所を掲示する大胆な手段が求められます。
これまでに実施してきたバルーン型避難標識の試験掲揚の実証実験の写真・動画です。
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研究・設計・運用・広報を念頭に多様な専門性を束ね、分野横断的に防災ソリューションを開発しています。




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津波バルーンプロジェクト(代表:成田峻之輔)
メール: shunnosuke.narita.r7@(半角)dc.tohoku.ac.jp